気分が落ち込むからといって、イコール「うつ病」なのかといえば、もちろんそんなことはありません。どんな人でも生きていれば悩むこともあるし、疲れることもあるし、落ち込むことだって多々あるはずです。
ところで、「うつ病」に悩む人は、どのくらいいると思いますか? 近年の研究では、人口の約15%程度。日本人の7人に1人が経験するとも言われています。この数字を見て、驚かれた方も多いのではないでしょうか? こんなに「うつ」に悩む人がいるなんて!!
患者数が多いのに、身近な病気ではない。それが「うつ病」です。なぜかといえは、それはやはり“心の病気”だからだと思います。「うつ病のイメージ」について調べたある調査では、“うつ病になったら迷惑をかける”という罪悪感と、うつ病は怖い病気だ”という恐れが強く現れる一方で、“専門機関への受診など、積極的な病気への援助”を求めにくいという結果が出ています。
また、同じ調査では“うつ病にかかったら自覚できる”という病気の過小評価も見られます。しかし、これは大きな間違いだと思います。うちの夫の場合は、ハタで見ていて「最近、疲れてるし、ストレスたまってるなぁ」と感じることが増えて(本人は必死すぎて、自覚ゼロ)はいたのですが、心より先に、体が悲鳴をあげました。
正直、うつ病だなんて疑いもせず、内科などを巡っているうちに、うつ病だと診断されたのです。ストレスの感じ方は人それぞれですし、同じ人でも時と状況によって、心に及ぼすダメージは一定ではないのです。
では、「うつ」と「落ち込み」の境目はどこにあるのか? それは、その状態から回復できない“期間”にあります。先生や資料によって、その期間の長さは様々ですが、おおむね2週間というのが目安になるようです。もし、2週間以上続くようなら、「うつ病」を疑ってみてください。
うつ病は、治らない病気ではありません。半年程度の治療での回復率は、60〜70%にものぼります。早期に的確な治療を受けることが大切なのです。